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| 「思いやりの心で」 |
私はうさぎを飼っています。
うさぎの名前は「みゅう」で、今年の5月で4歳になりました。
この話はちょうど2年前の話です。
その日は暖かくて、とてもいい天気だったので、私はうさぎ仲間の友達と一緒に、お互いのうさぎを連れて
近くの公園へ散歩へ出かけました。
その公園は、周りを川にかこまれたとても広い公園で、うさぎ達も大喜びで走り回っていました。
もちろんうさぎの散歩用リードをつけていたので、うさぎが勝手に公園内を走り回るということはなかったのですが、
友達がふと気を緩めたすきに、手からリードがはなれ、そのまま友達のうさぎは公園の中を駆け回ってしまいました。
私たちは必死にそのうさぎを追いかけましたが、もちろん私たちがうさぎの走力にかなうわけもなく、
なかなかうさぎはつかまりません。そして予想だにしない事が起こってしまいました。
うさぎはそのまま走り続け、公園の塀をのぼったかと思うと、そのまま公園周辺の川に落ちてしまったのです。
私も友達もビックリして、すぐに川まで行きました。そのときに私は重大なミスをおかしてしまいました。
私のうさぎ、 みゅうを、うさぎを運ぶ用のキャリーケースに入れたのですが、ドアの鍵をきちんとしめていなかったのです。
その事にまったく気づかなかった私は、そのキャリーケースを公園のベンチに乗せ、友達のうさぎのもとへ 向かいました。
橋の上から川をみると、友達のうさぎはなんとか泳ぎ、浮かんでいるのがやっとな様子で、私は頭の中が 真っ白になり、
無我夢中で助けを呼び、近くの家におしかけました。
すると、その家の人が事情を聞き、
すぐに竹ぼうきを持ってきてくださいました。
よし、これで助けられる、と思った瞬間。
友達の叫び声が聞こえ、私は本当に目の前が真っ暗になりました。
なんと、私のうさぎも川に落ちたというのです。
そのとき私の頭の中に、キャリーケースの鍵をちゃんとしていなかった事、公園のベンチの上にみゅうを
置いてきてしまった事が
次々と映像のようにながれ、冷や汗がドッと出てきました。近くの家の人に貸していただいた竹ぼうきを持って
すぐに川まで行くと、悲しそうに水に浮かぶみゅうを見ました。私も友達も、本当にパニックになっていて、
思うようにうさぎを助け出せませんでした。
それどころか、竹ぼうきを川に落としてしまったのです。
するとさっきの家の人がもう一本竹ぼうきをもって駆けつけてくださいました。
そしてたまたま偶然通りかかった、近くの小学生の男の子たちが、あわてている私と友達の横で、竹ぼうきを使い、
まず友達のうさぎを川から引き上げ、続いて私のうさぎも川から引き上げてくれました。
私は半泣き状態でお礼をいって、思わずビショビショになったうさぎを抱き上げました。
うさぎは、しっかりと私の目をみて、「泣きたいのはこっちだ」と私をしかったような気がしました。
そのあと、事態を聞きつけた近くの家の人が、私と友達のうさぎを自分の家につれていってくださり、ドライヤーで
しっかりと体を乾かしてくださいました。
私の不注意からおこった出来事、ほんの30分の間でしたが、私は沢山のひとの暖かい心にふれさせて頂きました。
あのとき竹ぼうきをかしてくださった方、ドライヤーを貸していただいたお家には、後で改めて御礼をしに行きました。
うさぎをひきあげてくれた男の子達は、残念ながらわからなかったので、心の中で感謝しました。
あの時にもしもあの方々が周りにいなかったなら、2つの小さな命は助からなかったかもしれません。
あのときの事はけして忘れません。
そして、これからはもっとうさぎを大切にして、これからもうさぎと人生を歩んでいこうと思います。
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