「”大切”に気付かせてくれた存在」

ミッキーとの出会いは偶然寄ったペットショップ。

小学生だった頃、学校ではたくさんのうさぎを飼っていて、
私は、飼育係の友達がウサギに餌をやったり抱っこしている姿を羨ましく思っていました。

そんなときに、家族で何となく寄ったペットショップにウサギがいたのです。
このチャンスを逃すものか!と「ちゃんと面倒見るから」と必死に頼み込んで、
ピーターラビットに似た茶色のウサギを飼えることになりました。

家でウサギを飼えるなんて嬉しくて、
毎日がんばってお世話をしていたのですが、だんだん学校での部活が忙しくなったり友達と遊びに行ったり
することが増えてきてしまい、世話をしなくなっていきました。

そんなことが続いたある日、
家に帰ってきて何気なくゲージをのぞいたら、そこにいるはずのミッキーがいません。
どうしたのだろう?と思い父に尋ねると、
「山に放してきた」と言うのです。
あまりにショックで、
「どうしてどうして!?」
「なんで?ひどい!」と繰り返す私に、父は
「せまい小屋の中でろくに面倒も見てもらえないことと、ひどいのはどっちなんだろうね?」と言いました。
聞くと、父は子供の頃にたくさんのウサギを飼っていたことがあり、だから面倒を見てもらえず寂しそうにしている
ミッキーを心配していたんだそうです。
そんな父の話を聞いているうちに、
ぬいぐるみの様にしか見ていなかった自分に気づきました。
「ペットといっても家族の一員」
という大切なことを忘れていたなんて、申し訳なくなりました。

そんな私の様子を見た父は、
「相談もせずに放してしまったお父さんも悪かったと思う。もういないとは思うけど、ミッキーを放した山に
行ってみようか」というこになり、家族でそこへ向かいました。
山は広いし綺麗だし、ご飯もたくさんあるから喜んでるかな?と諦めながらも、ミッキーが暮らす場所を見たら
諦めがつくかな?と思いその場に行ってみると見覚えのある茶色が・・。
まさかと思い駆け寄ってみると、紛れもなく家のミッキーでした。
抱き上げるともの凄い心臓の音がして・・・、きっととてつもなく怖かったんだと思います。
「ちゃんと面倒見てあげなくてごめんね。一緒にお家に帰ろう」と、待っていてくれたミッキーに感謝しながら
家へと戻りました。
それからは家族と相談して、ガールフレンドのウサギを新たに買ったり、庭に大きな柵を作って放し飼いにしたりして
大切に世話をしました。 10匹以上に増えたミッキーの家族も今はいないけれど、一緒に暮らした時間はかけがえのないものでした。
あの時、じっと待っていてくれたミッキーは私に命の大切さを教えてくれたんだと思います。
今でも、私の心の中でミッキーはかけがえのない大切な存在です。
 
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